海音文庫(SJ小説)

SUPERJUNIORのFF(ファンフィクション)小説ブログ(BL)です。ただし、お取り扱いはヒチョル受けのみです。

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ご挨拶

初めまして、SUPERJUNIORのキム・ヒチョルが大好きな海音と申します。


別サイトでは約二年程前からヒチョル受けオンリーのFFを書かせていただいております。



ふと思いたち、こちらには特に自分が好きな自分の話だけを纏めておこうかと思いました。


つまり自己満足、自画自賛小説倉庫です(笑)


たまぁにこちらだけに上げるものも書いてみようかなぁ?と、今は考えていますが…

何しろ気まぐれな性格なのでどうなって行くかは私自身も全く解りません^^;


初めましての方もそうでない方も、どうかよろしくお願い致します。





海音☆




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  1. 2014/01/10(金) 16:04:50|
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春霞


今日は一日



PCの電源も入れずに




部屋でひとり




いや、ひとりと一匹で



のんびりと過ごそうと思っていた





相棒は


そんな俺の決意を疑わしい顔をしてその丸い瞳でじっと見つめる





「なんだよヒボマ~、どうせすぐにPCの電源入れるくせにとかって思ってんのか?」







静かすぎる部屋の中





所在なげに相棒の頭を撫でながら




チラッといつもの俺の居場所の方に目をやる





タブンPCをつけて、いつもの自分の居場所に行けばあっという間に過ぎてしまう時間








でもなんだか今日は








むしろこの時間を持て余していたかった










そっと目を瞑ると






今となっては夢のような




あの日のふたりがぼんやりと浮かんで見えた











柔らかな春の日だまりの中で

まだ子猫だった相棒をじゃらしているふたり









あの時の俺は







その子猫のように


何も知らない


無邪気すぎる子供だった






まるで恋人同士のように戯れあいながら





俺達はその日





最初で最後の






キスをした











淡い恋心







そんなものを抱いていたのは






俺だけだったのかな?









君も想い出すことがあるだろうか?










そっと





触れただけの







でも







とても







とても甘い…









あの口づけのことを











今はもう





霞みがかった記憶の向こうの










優しく






甘く







苦くて









セツナイ










遠い





遠い











想い出………



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  1. 2013/06/16(日) 08:46:49|
  2. ハンチョル
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幸福 (Ⅱ)

~Ⅱ~





「兄さん、着きましたよ。」

「んっ?あぁ…。」


シウォンの運転は性格そのままで、穏やかで丁寧だ。

そのせいか、ヒチョルはまた、つい眠り込んでいたようだ。



ふと見上げると、遠くの丘の上まで続く桜並木が見えた。



「兄さん、目は覚めましたか?」


「うん、大丈夫…。」


「じゃあ、行きましょうか。」

そこは、本当に穴場らしく、辺りにはふたりの他に人影はなかった。



本当に素晴らしい天気だ、お前の言う通り花見日和だな。

ヒチョルは、半ば夢の中にいるような心地だった。


春風が頬を撫でる。



「兄さん、手繋いでもいいですか?」


シウォンは少し遠慮がちにヒチョルの顔を覗き込みながら言った。



ヒチョルは何食わぬ顔をしながら、無言でシウォンの手を取った。



シウォンは、嬉しさを隠し切れないといった様子で、ヒチョルの手を思いきり握り返した。


こんな時の顔は、本当に子供みたいだなと、ヒチョルは思う。


普段はヒチョルが三つも年上なのに、どう見てもシウォンが年上に見える。





青空の下、薄いピンク色の桜は、本当に儚げで美しい。



確かに…、美しいものは、美しい、それに何の理屈もいらないな…。



ヒチョルは自嘲気味に思った。



「兄さん、綺麗です。」


「そうだな…、本当に綺麗だ。」


「いや…、桜も綺麗だけど、兄さんが綺麗です。」


臆面もなく真顔で言うシウォンに、ヒチョルの方が顔を桜色に染めた。



「お、お前さ、良くそういう事真顔で言えるな!あ~、こっちの方が恥ずかしいよ…。」



スラリとした美しい手で、顔を扇ぎながらヒチョルはシウォンを少し睨みながら言った。




シウォンは笑顔のまま、そんなヒチョルを穴が空くほど見つめながら


「じゃあ、兄さん!ここから丘の上まで競争ですよ!俺が勝ったら、俺の望みを聞いて下さい。ヨーイ…ドン!!」


言うが早いか、戸惑うヒチョルを後目に、自慢の駿足で駆けて行った。


「ちょっ、なんだよ!シウォナ!!待てよオイ!!」

毎日ジョギングを欠かさず、運動神経も抜群のシウォンと、汗をかくのが大嫌いで運動も嫌いなヒチョルでは、最初から勝負は決まっている。



とりあえず、ヒチョルも走って丘の上まで駆け上がったが、そこには既に、さぁ俺の望みを聞いてもらいますよといった余裕顔で待っているシウォンがいた。



「お前、今のはフェアじゃねぇだろ?今の勝負は無しだよ無し!!」


ヒチョルは、上がった息を整えもせず不満顔で食い下がった。



「じゃあ、兄さん…。」


「勝負抜きでお願いしてもいいですか?」


「な、何だよ?」


「キス…しても、いいですか?」



ヒチョルには、そう言ったシウォンの顔が、何故か今にも泣きそうな子供のように見えた。



「全く、何でいちいち聞くんだよ?ホントにお前はムードねぇな…。」


決まり悪くなり、下を向いたヒチョルはそう言いながら、ふと思い立って顔を上げた。



あ、そうか…。



青空の下、穏やかな春の陽に包まれて、美しい桜の木々が心地よさそうに揺られている…。


そこには、此の上無い静かで平和な美しい光景が広がっていた。



何だよ…、ムードないのは俺の方じゃねぇか…。



ヒチョルは、相変わらず迷子の子供のような表情でいるシウォンに、そっと近付き口づけた。



シウォンは、ヒチョルを思いきり抱きしめ、改めて自分から唇を重ねた。








温かく長い沈黙の後、



「兄さん…、俺、今本当に幸せです…。」




ヒチョルの胸の中、シウォンは静かに言った。



相変わらず馬鹿正直でストレートしか持ち球がない不器用な奴だな…。


ヒチョルは、そう思いながら…答えた。



「あぁ、俺も…、本当に幸せな気分だ。」



(今日くらい、お前に付き合って、本音を言ってやるよ…。)



(だって、今日は捻くれた台詞なんて似合わない、本当に素晴らしい花見日和だからな…。)




少し傾いた優しい春の陽が、幸せそうなふたりの顔を照らしていた。









fin





二年前の今頃、何か桜のお話が書きたくて書きました。

あまり注目もされなかった?地味な話ですが、私自身短編の中では一番好きな話かもしれません。

ちょうど近所の桜も満開で、まさに麗らかな春の光が溢れる土曜の午後に、とても心地好い気持ちで書けた☆という思い出ごとお気に入りなんです(^^)


オススメBGMはその時聴いていた、CNBLUEの『Imagine』です♪



  1. 2013/03/26(火) 14:33:16|
  2. シチョル
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幸福 (Ⅰ)

※ヒチョルの発言が少々反日のように受け取れるかもしれませんが、お話の都合上なのであまり気にしないで下さいね☆(モチロン全てフィクションです。)






~Ⅰ~





「兄さん、お花見にいきませんか?」




麗らかな土曜の昼下がり、午前中の仕事をこなして、ヒチョルは何をするでもなく猫達と遊びながらゴロゴロしていると、突然シウォンの声が上から降ってきた。




「な、何だよ、シウォナ!いつ来たんだよ、ビックリするじゃねぇか!」




ゴロゴロしているうちにいつの間にかウトウトしていたらしい。




「ご、ごめんなさい、一応声はかけたんですけど…。」


シウォンは大きな身体を丸めて、申し訳なさそうに言った。




「あぁ、ちょっとウトウトしてたみてぇだな、暖かくってあんまり気持ち良かったから。」




「そうですよ、今日はホントにいい天気で、まさにお花見日和じゃないですか?」


「花見って?何の花見に行くんだよ?」



「いやだなぁ、兄さん、花見って言ったら桜に決まってるでしょ。」



シウォンは得意げに言う。

「それは日本での話だろ?この国ではそんな習慣ねぇし。」



「えっ?俺の家では毎年この時期お花見に行ってましたよ?」


シウォンは意外そうな顔をして言った。



「毎年花見に行くなんて、お前んちは非国民かよ。」

ヒチョルはちょっと口を尖らせながら言った。



「兄さんの愛国心は解りますが、美しいものを愛でる心に国は関係ありませんよ、そもそも桜には何の罪もありません。」




尤もらしい事を真顔で言う、だからコイツは苦手なんだ。


ヒチョルはそう思いながら、きまり悪そうに小声で言った。


「まぁ…、それはそうだな…。」



「解って下さったなら、さぁ、早速出かけましょう!俺が見つけた穴場の花見スポットがあるんですよ!あまり人に知られてないから、俺達が行っても騒がれる事もないですよ。」



嬉しそうにはしゃぐシウォンを見て、ヒチョルは微笑ましく思いながら、いつものように憎まれ口をたたく。



「あぁもう、わかった、わかったよ、全く今日は一人でのんびりしてたかったってのに…。」



「もう、兄さんったら、ハイハイすいません、今日は俺の顔を立てると思って付き合って下さいよ。」



そんな態度には慣れっこなシウォンは、適当な事を言いながらヒチョルの手を引いてさっさと宿舎を出た。









  1. 2013/03/26(火) 14:22:33|
  2. シチョル
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到了明天




「ただいま兄さん…。」






ドアの外から声をかけたが、いつもながら返事はなかった。





少しだけ開いたドアの隙間から、暗い中PCの画面と寂し気なあなたの背中だけが見える。




俺は静かにあなたに近づき、その画面と、それを見つめるあなたの泣き顔を見た。







PCの画像は「到了明天」のMV…





兄さんはヘッドフォンで音声を聴いているから、俺には全く気がつかない。





画面にはハンギョン兄さんの涙…、それを見つめるヒチョル兄さんの目にも…、いっぱいの涙…








バラバラになった約束



かき集めても、もとに戻すことができない昨日…



それなのに、僕はまだ奇跡が起こる事を期待しているんだ



君の姿はますます遠くなっていくのに



愛はまだこの部屋に残っていて


思い出にはまだならないよ


一瞬君が目の前にいるように感じるんだ…













兄さん…、今のあなたにその歌は辛すぎるよ。









MVが終わり、俺はそっとあなたに近づき、ヘッドフォンを外し、声をかけた。






「兄さん、俺の勇姿に見惚れてるんですか?」






あなたは少し驚き、涙を拭いながら振り向いた。


そして、少し微笑んで




「おっ?バレたか。」



なんて、心にもない事を口にする。






「お帰りシウォナ。ってかお前なんで自分ちに帰んないの?」








なんでって…、そんな兄さんを放っておけないから…。




ひとりで、彼との思い出の残る部屋で、さっきみたいにずっと泣いている兄さんを放ってはいられないから。







黙っている俺に、兄さんはいつものように近づき…






「シウォナ……今日も眠らせてくれる?」





その、男のくせに赤すぎる唇を俺に重ねる。







そして、彼が去ってからすっかり痩せてしまった身体を、痛々しく思いながら、今日も俺は抱く。






それがあなたの願いなら、俺はどんな事でもする。






俺に抱かれながら、俺の向こうの彼を思っているあなたを…、あなたが望む通り壊れるまで抱く。








「ハンギョン、ハンギョン、ハンギョン、…」






何度も何度も、譫言のように彼を呼ぶあなたを。







最後には意識を失うように眠ってしまったあなたに、そっと布団をかけて、俺はベランダに出た。









冬の冷たい空気の中、星が美しく光る。







流れ星は見つからないけれど、その中で一番光る星に俺は今日も祈った。








ヒチョル兄さんに笑顔が戻りますように



時間を止めたままのあなたが、前に進める日が来ますように。






彼を忘れる必要はない、彼の思い出を抱えながら、少しずつでも前に進めればいいから。






俺を見てくれなくてもいい、あなたはずっと彼を愛し続けるだろう。












それでも…








俺は永遠にあなただけを愛し続けるから。


















fin












二年前の今日(2011.3.22)、本館に上げた最初のお話です。


とても懐かしく、感慨深いです。


  1. 2013/03/21(木) 18:08:35|
  2. シチョル
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